先人の知恵と
現代建築術を兼ね備えた設計力と
技術力高度な設計力で
地震や風雨に強い日本初の木造五重塔建立建設大臣許可を取得
「柔よく剛を制す」
千年の知恵を結集した耐震設計
建物の基本的な設計方法には、剛構造型と柔構造型の主に2種類ございます。
剛構造は壁も建物を支える柱とし建物全体を巨大な石ころとする考え方で、力に対して力で耐える方法です。現代の建築基準法はこの方法をベースに考えられており特長は設計や施工が容易であることです。
それに対し柔構造設計は木のしなやかさを利用し、力を受け流して耐える方法です。特長としては、最適な木材一つ一つを職人の目利きで選定するなど、設計や施工にとても手間がかかりますが、日本の歴史的木造建築は全て柔構造設計であり何百年も耐え現存しております。
私どもでは先人の知恵を結集し、鍛え上げた職人の腕による柔構造設計をさせていただいております。
400年の歴史をもつ
井波拝領地大工10人衆
の流れを組む宮大工
加賀藩二代藩主前田利長公は、豊臣秀吉公晩年の居城伏見城造営等に功績のあった大工衆10人に、井波に屋敷と土地を与えました。これが井波拝領地大工10人衆の祖と言われています。
井波拝領地大工10人衆はその後も様々な城の普請、社寺建築に励みその技術を現代に至るまで代々受け継いでおられます。
先代白井宏は、井波拝領地大工10人衆のひとり才右衛門を祖とする五代目東城清八師匠に弟子入りし、長年にわたる修行で師匠より日本の宮大工千年の心技を伝授されました。
以来白井大工は、社寺・仏閣専門の宮大工として仕事をさせていただいております。
心匠一體(しんしょういったい)を肝に銘じて
愛知県の金毛山 龍泉寺(室町時代西暦1505年開創)の庫裏を施工させていただいた際に、第二十二世山中清州和尚様より、ありがたくも私どもの仕事を表して書にしたためていただいた言葉でございます。
心は品格、匠とは優れた技術を意味し、人としての品格と類まれなる技の両方が一体となっている真の職人という意味でございます。
私どもは「職人に山頂無し」を肝に銘じ、さらなる高みを目指すことを常とし、百年後も清州和尚様の言葉が真であり続けるよう日々精進する次第です。
技能五輪とは、日本の若者の技能向上を目的とした、各種技能を競う大会です。日本一になった者は、日本代表として世界大会に出場します。
私どもは、幾度か出場させていただき、第42回大会建築大工部門において日本一の栄誉を賜り、日本代表としてフィンランドで行われた世界大会に出場させていただきました。
出場資格が23歳以下の大会ではございますが、私どもが日本の技術として世界へ挑戦させていただいたことに感謝し、さらなる技術の高みへまい進する所存です。
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宮大工の神髄は、建物自体の荷重や地震、風雨など建物にかかる力を、木のしなやかさで受け流す設計をする点にあります。これこそが数百年耐える建物の要でありもっとも大事な部分です。
しかしながら、現代の建築には科学的根拠に基づく建築物の法律があり、一定の基準以上の木造建築を行うには、大臣の許可が必要となります。
私どもでは、日本で初めて民間五重塔建立の大臣許可を取得し五重塔を建立いたしました。